奨学金の種類
奨学金と聞いて、ほとんどの人が「日本学生支援機構」による奨学金制度をイメージすると思います。
実際に、日本において最大規模の奨学金制度であり、利用者も130万人を超えています。
大学に通いたいけれど、経済的に苦しくて行けないという人は、奨学金制度を上手に利用しましょう。
奨学金制度の種類は複数あり、運営する母体も様々です。
タイプは2つに分かれていて、大学卒業後に返済しなければいけない「貸与型」と、返済義務がない「給付型」があります。
利用されている奨学金制度の9割が貸与型であり、さらに細かく利息がつくもの・つかないものに分かれています。
運営するのは、国や地方自治体、民間の企業が出資して設立した育英団体、さらには各学校が運営する奨学金制度も忘れてはいけません。
最近では、就職できても安い給与だったり、すぐに倒産してしまったり、非正規雇用で安定しなかったりと、卒業後に返済できない学生が多く、社会問題となっています。
奨学金を借りる方法
まずはいくつもある奨学金制度の中から、利用のしやすさ、メリット・デメリット、利用目的について明確にしてから、どこの制度を利用するか選びます。
お金を借りる方法は、申込み先や申込み資格などを確認してから、利用すると決めた奨学金制度に申込みをします。
日本学生支援機構をはじめ、国や自治体、民間団体、あなたが通っている大学かもしれません。
制度それぞれに内容が違いますので、返済プランもきちんと考えたうえで、申込みをするようにしましょう。
申し込めば誰でも利用できるというわけではなく、審査に通ってようやく奨学金制度を利用することができます。
特に給付型の場合、返済義務がないことから申込みも多く、審査は厳しく行なわれます。
どの奨学金制度に申し込むかによって、必要書類も変わってきますので、準備は余裕をもって行ってください。
奨学金の返済について
給付型の奨学金の場合、返済義務はありませんが、貸与型は卒業後に返済していく必要があります。
あるいは、大手新聞社のように新聞配達をしながら奨学金制度を利用できる「新聞奨学生」のような特殊な制度の場合も返済は不要です。
利用する奨学金制度によって返済方法も異なりますが、貸与型なら月々決まった額を振替で返済していくケースが一般的です。
借りる金額や制度により決められた額を、奨学生の口座から毎月引き落としされるというものです。
年に2回、特定のタイミングで増額返済をする人もいるようです。
また、早く返済したい場合には繰り上げ返済もできます。
逆に、返済が滞りそうな場合は、病気やケガ、失業などで返済が難しいと判断されるケースでは、一定期間の猶予も認められています。
返還猶予、減額猶予の申請は、できるだけ早い段階で奨学金制度の窓口に相談することをオススメします。